治療が必要になる前にお口の変化を見つけるために

むし歯や歯周病は、痛みなどの分かりやすい症状がないまま進行することがあります。「痛くなってから歯科医院へ行く」という受診を繰り返していると、そのたびに歯を削ったり、歯の神経を取ったりする可能性が高くなります。
王子の髙橋歯科医院では、治療して終わりにするのではなく、患者さんご自身がお口の状態を理解し、毎日のセルフケアで健康を守れるようになることを大切にしています。定期的な歯科健診とメインテナンスを通して、小さな変化を早めに発見し、できるだけ治療を繰り返さないお口を目指します。
予防の基本は、ご自身で行うプラークコントロールです
歯科医院で定期的にクリーニングを受けていても、日々の歯みがきが十分でなければ、むし歯や歯周病のリスクを抑えることはできません。予防の中心となるのは、患者さんご自身による毎日のプラークコントロールです。
当院では、プラークが残りやすい場所や歯ぐきの状態を一緒に確認し、その方のお口に合った歯ブラシの当て方、フロスや歯間ブラシの使用方法をご案内します。「磨いている」状態から「きちんと磨けている」状態へつなげることを目指します。
北区の各種歯科健診各種歯科健診の実施医療機関です
髙橋歯科医院では、北区が実施する各種歯科健診の実施医療機関として、地域の皆さまのお口の健康管理をお手伝いしています。受診券が届いた方や、妊娠・出産を迎えるご家族は、制度を利用して現在のお口の状態を確認しましょう。
受診前にご確認ください
対象者、受診期間、必要な持ち物は年度や制度によって異なります。北区から届いた受診券・案内をご確認のうえ、事前に当院へご予約ください。自治体の健診は検査が対象であり、治療や歯石除去・口腔清掃などは健診費用に含まれません。
北区 歯周病歯科健診

歯周病は、歯ぐきの腫れや出血から始まり、進行すると歯を支える骨が失われる病気です。初期には痛みがほとんどなく、ご自身では気づきにくいため、症状がなくても定期的な検査が重要です。
北区では、対象年齢の区民へ歯周病検診を実施しています。健診では、むし歯の有無に加えて、歯肉炎・歯周炎の状態や、お口の清掃状況などを確認します。対象者には北区から受診券が送付され、区内の実施医療機関で無料の健診を受けられます。
令和8年度の主な対象者
北区内にお住まいの20歳、25歳、30歳、35歳、40歳、45歳、50歳、55歳、60歳、65歳、70歳の方が対象です。また、75歳以上の対象者には、歯周病検診に加えて口腔機能維持向上健診が実施されます。
75歳以上の方に行う口腔機能検査
- 食べ物を噛む力・咀嚼機能の確認
- 飲み込む機能の確認
- お口の乾燥状態の確認
噛みにくい、むせやすい、口が乾く、滑舌が悪くなったなどの小さな変化は、お口の機能低下である「オーラルフレイル」のサインかもしれません。歯の本数だけでなく、食べる・飲み込む・話す機能も定期的に確認しましょう。
北区 妊産婦歯科健康診査

妊娠中は、ホルモンバランスや食生活の変化、つわりによる歯みがきの難しさなどから、歯ぐきの腫れや出血、むし歯が起こりやすくなることがあります。お母さまのお口の健康を守ることは、安心して出産を迎え、その後の育児を始めるためにも大切です。
北区の妊産婦歯科健康診査は、北区にお住まいで母子健康手帳の交付を受けた方を対象とした制度です。妊娠中から出産後1年未満までの間に、受診票を使用して1回受診できます。体調が比較的安定しやすい妊娠中期頃の受診が案内されていますが、体調や産科医の指示を優先してください。
健診で確認する主な内容
- むし歯の有無
- 歯ぐきの腫れや出血など歯周病の兆候
- 歯垢・歯石の付着状態
- 現在のお口に合ったセルフケア方法
- 治療が必要な場合の受診時期や治療計画
妊娠中の歯科治療について不安がある方には、妊娠週数や体調を確認しながら、必要性と治療時期をご説明します。
北区 イクメン歯科健康診査

赤ちゃんを迎える前に、お父さまにもご自身のお口の状態を確認していただくための歯科健診です。北区にお住まいの妊産婦の配偶者が対象で、妊娠中または出産後1年未満の間に、受診票を使用して1回無料で受診できます。
育児が始まると、ご自身の通院を後回しにしがちです。お子さまの健康を家族全体で支えるためにも、出産前後をお口の環境を見直す機会としてご活用ください。お父さまお一人での受診も可能です。
受診時に必要となるもの
- 母子健康手帳(コピー可)
- マイナ保険証または資格確認書等
- イクメン歯科健診受診票
※持ち物や制度内容は変更される場合があります。受診票に記載された最新の案内をご確認ください。
北区糖尿病連携医お口と全身の健康を支えます

髙橋歯科医院は、北歯科医師会が案内する「北区糖尿病連携医」の対象医院です。糖尿病のある方や、健診などで血糖値について指摘を受けた方のお口の状態を確認し、歯周病の治療と継続的な管理を行います。
糖尿病と歯周病は相互に関係するとされており、血糖値が高い状態が続くと歯周病が進行しやすくなる一方、歯周病による慢性的な炎症が全身の健康管理へ影響する可能性があります。そのため、内科での糖尿病治療とともに、歯科で歯ぐきの状態を確認することが大切です。
このような方はご相談ください
- 糖尿病で治療・通院している
- 健康診断で血糖値やHbA1cについて指摘された
- 歯ぐきの腫れや出血が続いている
- 歯が揺れる、噛みにくいと感じる
- 糖尿病の治療を始めたため、お口の状態も確認したい
- 内科から歯科受診を勧められた
服用中のお薬や糖尿病の治療状況を確認し、必要に応じてかかりつけの内科医と情報を共有しながら診療を進めます。受診時には、お薬手帳や検査結果などをお持ちください。
PMTC・エアフロー専門的なクリーニング
毎日の歯みがきだけでは落としにくい歯垢や歯石、歯面の汚れは、歯科医院で専門的に取り除きます。当院では、お口の状態に応じてスケーリング、PMTC、エアフロー、ポリッシング、フロッシングなどを組み合わせます。
PMTC

専用の器具やペーストを使用し、歯の表面や歯と歯の間を清掃・研磨します。歯垢やバイオフィルムを取り除き、患者さんがご自宅で清掃しやすい状態へ整えます。
エアフロー

微細なパウダーと水を噴射し、歯面や歯周ポケット周辺の汚れを除去する方法です。お口の状態や処置の目的を確認したうえで使用します。
当院では、歯周病などの診断に基づく処置として、保険診療の範囲内で対応しています。ただし、病気の治療ではなく、着色除去や美容のみを目的とするクリーニングは保険適用にならない場合があります。診査後にご説明します。
メインテナンスで確認すること

- むし歯、詰め物・被せ物、歯ぐき、粘膜の確認
- プラークの付着状態とセルフケアの確認
- 歯周ポケット、出血、歯の動揺の確認
- 噛み合わせの確認
- 必要に応じてレントゲン・口腔内写真を撮影
- スケーリング、PMTC、エアフロー、ポリッシング等による清掃
- フロッシングや必要に応じたフッ素塗布
- 次回来院時期とご自宅でのケア方法をご案内
基本的なメインテナンスの間隔は3か月程度ですが、歯周病の進行度、プラークコントロール、全身状態などによって調整します。安定している方と、短い間隔での確認が必要な方では、適切な来院時期が異なります。
予防歯科・歯科健診についてよくあるご質問
クリーニングはすべて保険で受けられますか?
歯周病などの診断に基づいて行う歯石除去や清掃は、保険診療となる場合があります。一方、病気の治療ではなく、着色除去や美容だけを目的としたクリーニングは保険適用にならないことがあります。まず検査を行い、処置内容と費用をご説明します。
北区の歯科健診で、むし歯や歯周病が見つかった場合はその日に治療できますか?
自治体の歯科健診は、お口の状態を確認して結果をご説明することが目的であり、治療や歯石除去は健診には含まれません。治療が必要な場合は、改めて保険診療などのご予約をお取りします。症状や予約状況によっては当日に応急処置をご案内する場合があります。
妊娠中でも歯科治療やクリーニングを受けられますか?
妊娠中でも歯科健診や必要な治療を受けることはできます。妊娠週数、体調、治療内容を確認し、無理のない姿勢と時間で進めます。体調に不安がある場合や産科医から指示を受けている場合は、事前にお知らせください。
糖尿病で通院しています。歯科医院へ何を持っていけばよいですか?
マイナ保険証または資格確認書等に加え、お薬手帳や糖尿病の検査結果が分かるものをお持ちください。治療状況や服用薬を確認し、必要に応じてかかりつけの内科医と連携します。